自己愛性人格障害の環境:高齢になるほど孤立する

自己愛性人格障害の環境:高齢になるほど孤立する

自己愛性人格障害を取り巻く環境として、高齢になるほど孤立しやすくなります。

 

人格障害の多くは年をとれば落ち着いていくことが多いですが、自己愛性人格障害は、中年期以降に問題化することが少なくありません。

 

自己愛性人格障害でも、若い時はバイタリティに溢れ有能であれば、社会を渡っていくには何とかなります。

 

しかし、中年期に入り、身体的にも精神的にもまた職業的にも限界を感じることが多くなるにつれ、夫婦関係の不破や抑うつなどといった形で問題があらわになってきます。

 

特に、分離、喪失、孤独に耐えることができません。
身近な人々の死、自分自身の病気、退職など、中高年期に起こってくるさまざまな葛藤を乗り越えられず、孤独感や空虚感に悩むことになります。

 

若い時には家族に横柄に接してきたものの、退職後に我慢に耐えかねた配偶者から熟年離婚を要求されるというケースもあります。
しかし、本人は家族にストレスを与えた自覚がないので離婚を切り出されると配偶者に対して怒ります。

 

また、体の衰えも認めることができません。
年をとるにつれ、体の故障が多くなり、容貌も変化していくのは自然の摂理ですが、自己愛が強い人にとっては受け入れがたく、苦痛に感じます。

 

このような孤立を避けるためにも、自己愛性人格障害が加速しないよう若いうちに対処することが望ましいです。