自己愛性人格障害と発達障害

自己愛性人格障害と発達障害

自己愛性人格障害と発達障害との関連ははっきり解明されてはいませんが、影響しあっているのではないかと考えられています。

 

自己愛性人格障害には、乳幼児期に親からの共感が得られなかったためではないかという仮説があります。

 

軽度の発達障害では、育てにくい子という印象を親がもってしまい、子に共感を与えられないことがあると言われています。

 

自閉症やアスペルガー症候群は、他者とのコミュニケーションが苦手という特性があります。
シゾイド人格障害や失調型人格障害との関連が強いとされていますが、他者への気持ちがわからないという点では、自己愛性人格障害とも重なる点があります。

 

学童期には、それぞれの特徴がすでに現れていますが、はっきりと気づかれないまま成長していく人も少なからずいます。

 

関連する発達障害としては次の3つがあります。

 

  • ADHD(注意欠陥多動性障害)
  • 年齢につりあわないほど注意力散漫で落ち着きがなく、衝動的に行動してしまうといった特徴をもつため、社会的な活動や学業の面で支障が現れやすくなります。

     

  • 自閉症 ※広汎性発達障害
  • 言葉の発達が遅れるなどコミュニケーションが苦手、こだわりが強いといった特徴をもちます。知的障害のない高機能自閉症は見逃されやすく、人格障害との関連が強いです。

     

  • アスペルガー症候群 ※広汎性発達障害
  • コミュニケーションが苦手という自閉症の特徴をもちますが、言葉の遅れはなく、知的発達の遅れもありません。見逃されることがあり、人格障害との関連が強いです。

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