自己愛性人格障害の性質:ギブアンドテイクの概念がない

自己愛性人格障害の性質:ギブアンドテイクの概念がない

自己愛性人格障害の人は、ギブアンドテイクの概念がありません。

 

人に何かしてもらったり、借りがあるときは、お返しに何かしてあげないとという気持ちになることを心理的負債感といいます。
この心理的負債感により、便宜を図ってもらったり助けてもらったりすると、申し訳ないという気持ちになります。
そして、借りを返さなくてはという気持ちを生みます。

 

しかし、自己愛性人格障害の人はこの心理的負債感を全く感じません。
人から何かをしてもらっても、「悪いな」「恩返しをしたいな」などとという気持ちが一切湧かないのです。
それどころか、他人は自分のために動いて当然だとさえ思っています。

 

自分が困っているときは平気で人を頼るくせに、人から頼まれごとをされたときは、自分の都合をいろいろ持ち出して断ったり、いやらしく情報の出し惜しみをします。
自分も多少無理をして相手の頼みを聞いてやろうという思いがありません。
つまり、お互い様という概念がなく、ギブアンドテイクが全く成り立たないのです。

 

いくら世話になっても心理的負債感がないため、全く気になりません。
してもらって当然という態度で感謝の気持ちもありません。

 

世話になった相手からの依頼でも平気で断ることができます。
もし何かしてあげたときは、恩着せがましいことを言ったり、見返りを要求します。

 

自分の利益や負担にしか関心がなく、相手の負担・相手の状況ということに全く目が向かないのが、自己愛性人格障害の特徴とも言えます。