自己愛性人格障害の性質:思い通りにならないと鬱になる

自己愛性人格障害の性質:思い通りにならないと鬱になる

自己愛性人格障害は、思い通りにならないと鬱になる傾向が強いです。

 

鬱になりやすい性格として、よく知られているのが、執着気質です。
何事も徹底的にやらないと気が済まない、凝り性、几帳面、責任感が強い、いい加減なことができないといった特徴を持ちます。

 

従来は、このような生真面目で責任感が強く、物事がうまく進まなかったり、問題が生じたりすると、何とかしなければ一生懸命頑張り、それでもうまくいかないと自分を責めるといったタイプが鬱になると考えられていました。

 

しかし最近では、責任感に欠け、思い通りにならないとすぐに投げ出し、人のせいにして攻撃する他罰的なタイプの人物が鬱になり、新型うつや現代型うつと言われることが多くなりました。
思い通りにならない自分を持て余し、何とかしてくれと周囲に助けを求めるかのように落ち込み傷つきを訴えます。
自己中心的で、自己愛が強い人に多く見られます。

 

ちょっとした他人の言葉に過敏に反応し、傷つきます。
情緒不安定で、感情的に動揺しやすいため、ミスを指摘し注意されたり、期待したような評価が得られないと、ひどく落ち込み、あたかも自分の全人格を否定されたかのように、怒りを爆発させます。

 

ミスを注意した側からすると、逆切れとしか言いようのない反応になりますが、本人が傷ついたのは事実であり、また落ち込んでいるのも事実です。
つまり、周囲からすれば、調子のいい鬱に見えても、本人が傷つき落ち込み苦しんでいるというのも事実であり、対応の難しさが残ります。

 

また、こういった自分大好きな人間の鬱は、自責の気持ちによるものではなく、責任を転嫁し、同情を誘い手心を加えてもらうためのもの、特別扱いしてもらうためのものともみなすことができます。