自己愛性人格障害の性質:期待が外れると怒りだす
自己愛性人格障害の人は、自分の勝手な期待が外れると怒りだす傾向があります。
自己愛が過剰に強いということは、他人に対する甘えが強いということでもあります。
自己愛性人格障害の人の、自分のことを他人は常に考えてくれるべきといった思いや、自分の思うことを他人が汲み取って動くべきだといった思いの中に、甘えの心理がはっきりと表れています。
こういう人が上司である場合は大変です。
思い通りに人が動かないことに烈火のごとく怒りだします。
部下はかなり苦労します。
事前の指示も何もないので、どうしてできてないんだ!どうして気が回らないんだ!と怒鳴りだします。
周囲からすると、初めて聞いた話なので困惑してしまいます。
支離滅裂なところがあるのも特徴です。
こういうタイプの人の特有の思考によると、自分が知っていることや考えていることは、当然他の人もわかっていると思い込んでいます。
そして、周囲がそれに対応した行動をとるべきだと思っています。
ですが、もちろん他人が何を知っていて何を考えているかなど、わかるはずもありません。
幼児期に見られる典型的な思考ですが、大人になってもこういった自己中心性から抜け出せないでいるのです。
自己愛が強いがゆえの特徴だとも言えます。