自己愛性人格障害の人は嫉妬深い
自己愛性人格障害の人は、自分より才能があり恵まれた資質を持っている人や、高い収入や地位を得ている人に対して、強い嫉妬を感じます。
とりわけ、自分より才能や美貌がない人が、自分を差し置いて出世したり、良い結婚をすることに、怒りや妬みを感じます。
その地位や状況に本当にふさわしいのは相手ではなく自分だと考えます。
しかし、自分が他人に嫉妬をしていることを自覚はしていません。
嫉妬することは、自分が相手より能力や美貌がないことを認めることになるからです。
そのため、嫉妬の自覚を持たないまま、相手の悪口を言いふらしたり、足を引っ張る行動をくり返します。
出世の噂がたった人の失敗を上司に報告したり、良い結婚話が出ている人の素行の悪さを結婚相手に吹聴したりします。
こういった嫌がらせや妨害は手の込んだものも多く、悪質なことをする人もいます。
そのため周囲から人が去ってしまうことが少なくありません。
また、周囲が自分を嫉妬しているという被害意識を持つ人もいます。
この場合は、本人は本当に周囲から嫉妬されている信じ込んでいます。
自分は誰にも嫉妬はしてないが人から嫉妬されて困る、と主張します。
しかし、実際は自分が周囲に嫉妬していることに他なりません。