自己愛性人格障害:プライドが傷つかない友人を選ぶ
自己愛性人格障害の人は、自分のプライドが傷つかないような友人を選びます。
自己愛に満ちた自分の世界を平穏なものにするため、常に自分が傷つかないように防衛策をとっておく必要があります。
そのため、利己的な友人選択をします。
実は、自己愛性人格障害の人に限らず、一般的に人は、無意識のうちに自己評価が傷つかないような友人選択をしています。
しかし、それは常識の範囲です。
例えば、自分の得意分野では友人より自分の能力の方が優れており、他の分野では友人の方が優れているというケースが多いです。
そのため、同じ会社や同業者の友人より、違う会社や異業種の友人の方が付き合いやすく、長続きもしやすいです。
この傾向は大人のみならず、子供にもあります。
子供の場合は、自分の得意科目では負けたくないという心理が働きます。
自己愛が過剰な自己愛性人格障害の人は、自分の優位を確保することで自己評価の傷つきを避けたいという思いが非常に強いので、全く比較にならないような友人選択をします。
さらには、自分を持ち上げてくれるような相手ばかりを求め、反対に苦言を呈する相手は避ける傾向にあります。
そのため、本音で語り合う友人関係は築きにくく、裸の王様になりがちです。