自己愛性人格障害:恩着せがましい
自己愛性人格障害の人は、恩着せがましいです。
他人にしてあげたことばかり覚えています。
しかし、周りはみんな自分のために動くものと思い込んでいるので、自分が何かしてもらってもそれは当然で、特にしてもらったという意識はありません。
相手が期待通りに動いてくれないと、恩着せがましいことを言い出して、なぜ動いてくれないのかと詰め寄ります。
同じなようなことを自分もしてもらっているはずなのに、それを棚上げして要求ばかりします。
本人は厚かましいことを言ってる自覚はありません。
本当に相手に貸しがあると思いこんでいます。
これには、選択的想起の心理メカニズムが潜んでいます。
人間は自己正当化する動物であり、自分の行動を正当化するために、自分にとって有利な情報だけを持ち出します。
自分にとって都合のよいことばかり思い出し、都合の悪いことをは思い出しません。
一般的な人でもこのように記憶の歪みが生じるわけなのだから、病的に自分が大好きな自己愛性人格障害の人の記憶の歪みは想像を絶するものです。
記憶構造そのものが限りなく自己中心的に歪んでいるため、相手にしてあげたことばかりを覚えていて、いつも自分が損していると本気で思いこんでいます。
こういう考え方をしているので、しょっちゅう人間関係がこじれます。