自己愛性人格障害の増加の原因:安易なレッテルの氾濫
現代社会では、自己愛が強い人間の欲望を刺激するような安易なレッテルが氾濫しています。
それが自己愛性人格障害の増加の原因の一つにもなっています。
例えば、次のようなレッテルがあります。
- できる営業マンの必須アイテム
- お金に困らない人の財布
- 成功する人は皆持っている手帳
- 周囲を釘づけにする髪形
- 異性をトリコにする香水
昨今の雑誌やインターネットではこのような特集をよく目にします。
誰しも仕事で成功したい、好きな異性と仲良くなりたいと願っているものです。
ですが、最近ではそれが見かけだけのものになっている風潮があります。
仕事で成功するのも、異性と仲良くなるのも本来重視されるのは中身のはずです。
しかし、その努力をせずに、見かけだけを追及する自己愛の満たし方は当然健全ではありません。
仕事が成功している人と同じアイテムを持ったところで仕事ができるようにはなりませんし、魅力的な女性と同じ髪型をしたところで異性にモテるようにはなりません。
冷静になって考えれば子供でもわかることです。
しかし、マスコミは手っ取り早く理想の自分になれる方法があるとしつこく消費者を刺激します。
そして安易なレッテルに飛びついた人は、自己愛がより肥大化し、ますます見かけばかりを追及するようになり、自己愛性人格障害へとなっていきます。