自己愛性人格障害の増加の原因:自己愛の沼にはまる
現代社会は、自己愛を刺激する言葉に溢れており、自己愛性人格障害の増加の原因の一つになっています。
それらの言葉が自己愛性人格障害の人を刺激し、ますます自己愛の沼にはまっていってしまいます。
「自分らしく」「自分の可能性を信じる」「自分の好きなことを仕事に」、これらの言葉が自己愛を刺激します。
正しく使えば問題ない言葉ですが、自己愛性人格障害の人は、「今の仕事は自分に合ってない。自分らしくない。」とすぐに気に入らない仕事を放り出してしまいます。
「自分はもっと高く評価されるべき、もっとすごいことができる可能性を秘めている。」などと自分を過大評価する人も少なくありません。
「妥協せずに自分の好きなことを仕事にするべき。」と言って、いつまでも定職につかずにアルバイトを転々とする人もいます。
上記の言葉は、夢があってよいですが、理想だけでは生活していけません。
自分の好きな仕事に取り組めて、大きな成果を出し、輝いてる人は確かにいますが、これらの人は当然努力を積みかさねています。
そういった努力をせずに、良いとこどりだけしたいと考えるのが自己愛性人格障害です。
現代社会のビジネス書などには、自己愛性人格障害の人を心地よくさせる言葉に溢れています。
いかにも自分は超人で何でもできる可能性があるかのようなことが書いています。
現実的な判断ができないのもまた、自己愛性人格障害の特徴の一つです。