自己愛性人格障害の日本特有の現れ方

自己愛性人格障害の日本特有の現れ方

自己愛性人格障害は世界中で見られますが、日本には日本特有の現れ方をすることが多いです。

 

日本は謙遜を美徳とする文化があり、あからさまに自分を人前で褒めあげたり人から賞賛を得ようとしたり、というようなあからさまな振る舞いは日本的な礼儀に反するものとされています。

 

そして、謙遜の美徳を発揮するあり方が強く要求され、そのために明白な自己愛性人格障害が現れにくくなっているようです。

 

ですので、一見謙遜で抑うつ的でいながら、その内面は極めて自己愛的であるという二重構造の自己愛性人格障害がよく見られます。

 

これは、日本の謙遜の美徳を重視していると同時に、非常に防衛的な日本人の性格特性によって、威張る、誇大的に振る舞う、あるいは横柄である、というようなことが、そう表面に出ないようになっているということです。

 

このように、いわば仮面を覆った自己愛というのが、日本人の大部分の自己愛性人格障害であると考えられます。
そのため、関係者ではない人には自己愛性人格障害の人の異常性に気づきにくくなります。

 

家庭内で親が自己愛性人格障害の場合は、子供のつらさは理解してもらいにくくなります。
職場で上司が自己愛性人格障害の場合は、第三者からの評価は良いためなかなか理解してもらえないことがあります。