自己愛性人格障害の治療:スーパービジョンの必要性

自己愛性人格障害の治療:スーパービジョンの必要性

自己愛性人格障害の治療では、治療者にスーパービジョンの視点が必要とされます。

 

治療において、さまざまな感情のやりとりを行い、それを的確に処理する治療者の技術とセンスが求められます。
来談者の状態を見抜き、感情を把握するだけでなく、治療者が自身の内面を掘り下げて省みて、そこに潜む問題と直面することも必要です。

 

感情を中心とする問題に対処できるテクニックやセンスももたなくてはなりません。
治療は幾度となく滞り、揺れ戻りますから、治療過程全体を見通す理論的な視野も必要です。

 

人格障害の治療過程においては、治療者自身の心の動きをどの程度自覚できるかが、治療の展開に大きく影響します。
このため、治療者自身が別の人に指導的な面接を受ける必要性が生じる場合もあります。

 

治療者が自身の治療過程を相談し、指導を受ける面談をスーパービジョン(監督分析)といいます。
治療者にスーパービジョンを行う指導的な面接者をスーパーバイザーといいます。

 

自己愛性人格障害の治療過程に関するスーパービジョンでは、治療者の中に生じた心の問題に治療者が直面することを求められ、治療過程が理論的な視点から分析されます。
特に初めて人格障害の治療を行う治療者には、スーパービジョンが絶対に必要となります。