自己愛性人格障害の治療:治療者をコントロールしようとする

自己愛性人格障害の治療:治療者をコントロールしようとする

自己愛性人格障害の人は、治療者をコントロールしようとするので注意が必要です。

 

例えば、重要な話を面接の最後の方に突然話しだして、面接時間を延ばそうとします。
突然、自分の話を聞いてもらいたくなって、次の面接時間が待てず、電話をかけてきて、相談を聞いてほしいと懇願する場合もあります。
何の連絡もなく、面接をすっぽかす人もいます。

 

根底には自分を特別扱いしてほしい、自分は偉いんだという思いがあります。
歪んだ自己愛がこういう行動に駆り立てます。

 

治療契約では、面接する時間や場所を厳しく制限しますが、自己愛性人格障害をもつ来談者は、こうした制限を破ろうとします。
面接時間や面接場所は基本的な枠組みです。
来談者はこの枠組みを壊そうと、意図的・無意図的に、治療者に働きかけます。

 

治療者のプライベートな時間の行動を聞きだし、面接室以外の場所で会おうと働きかける人もいます。
特に、携帯電話の番号を知りたがる人もいます。
治療者は自分のプライバシーに入り込まれているような印象を持ち、不安に感じることがあります。

 

このように、治療者にいろいろな要求をする場合には、治療者を人として認めて依頼しているのではなく、治療者を物か道具かのように扱っていることが多いです。